夏休み、本と一緒に


夏休みといえば、読書感想文。
自由研究は苦手だったけれど、本を読むことと、読んで感じたことや考えたことを書くことは好きでした。
書くことで内容がより自分の中に深く入ってきて、読書が完了するような感じがしていました。
完了するとすっきり。
やっぱりどう考えてもおかしいよなぁと思うことがあった時、つい感情に任せて怒りや悲しみに暮れてしまいそうになるけれど、その感情を忘れずに、でも知識に助けてもらいながら、よりよく対処出来るように、後から同じように嫌な思いをする人が少しでも減るように、学ぶことで前へ進む。
おすすめ4冊です。


クーラーの効いた部屋で、ソファに寝転がり、観たいと思っていた映画を観て、あ、そうだ、あの本をもう一度読もうと引っ張り出し、そうするとこっちに繋がるなと、連歌か連想ゲームのように、続いていくのが一人の楽しみ。
眠くなったらうたた寝をしてもよく、時々、缶ビールやポテチがはさまると至福。
「ルル・オン・ザ・ブリッジ」「トゥルー・ストーリーズ」「偶然性と運命」この先があるのに、本が実家だった(東京の部屋の本棚は小さい)と気が付いた時、大人になった今も、どこでもドアがあればと思ってしまう。


小学生の頃、両親に連れられて行った洋服屋さんで、初めて自分で選んだ洋服を今でも覚えています。
両親にもお店の方にも、えっ?それ?って言われたことも。
地味だったらしい。
それからずっと洋服が好きなのに、時々、嫌いになり、私は着るものについてなんてもう考えない、なぜこういうことばかり考えているのか、もっと違う世界へ行くのだなどと血迷ったことを考えることがあります。
そんな時は大体疲れています。
結局いつものヴィンテージサイトを見て、感動して元気になるという、どうしようもなさですが、本にもいつも助けられています。
力が抜けて、力が湧いてくる。

そして、このカール・ラガーフェルドの言葉を思い出すようにしています。
「頭を抱えて困っているデザイナーにはうんざり、滑稽だ。ドレスを作るのは大事かもしれないが、たかがドレスに過ぎない。キルケゴールでもあるまいし!」
 
今日も次のコレクションを考えながら、たかがパンツじゃないか、と自分に言い聞かせるのでした。
ファッションの軽やかさが大嫌いで大好きです。


2021.8.11